2012年01月07日

父の最期の言葉〜2011年10月4日〜

父は先々週は暴れ気味だったけれど、今週は静かになっていました。先々週は大変苦しそうだったので、今日の方が、落ち着いていられます。本人の感覚としてはどうなのかはよくわかりません。

母によれば、父は「もう、行きたい。」と言ったそうです。苦しいだろうから、本当にそういう気持ちになるんだと思います。私も病気になっただけで、すぐそういう気持ちになります。
 
父はもう麦茶も飲めなくなりましたが、母が「何か言いたいことある?」と聞くと、はっきりと
 
「ある」

と言いました。姉から聞くことになりましたが、何を言っているのかまったくわかりません。母が、「一つずつ言ったら?」というと、
 
「あ」
 
とはっきり言いました。次は、
 
「り」
 
でした。もう、涙がでそうです、、、。次は、
 
「ば」
 
です。なに?「アリバイ?」(後で聞いたら、姉は「アリババ?」と思ったそうです。)ドラマなどとは違って、現実はカッコよく行かないものなのですね。父は嫌になったのか、無理と思ったのか、
 
「やめ!」
 
とはっきり言いました。今、こうして書いていると、「ありがとう」しかない!と思えますし、フォローもできそうだけれど、実際に聞いている時はなんだかできませんでした。
 
しばらく、どうしたらいいんだろう?と考えていましたが、なにか特別なことをしなくちゃとか、お互いに考えなくていいんじゃないかと思うようになりました。
 
ありのままを見せて、ありのままを見るだけで、それはとても貴重な経験です。そういうことは人生のある部分だけ貴重なのではなくて、実はすべての部分において均等に貴重なのだとも思いました。
 
その後、私はお隣の県福島県に帰りましたので、父の死に目には会えませんでした。「やめ!」が父の私にとっての最期の言葉になるのか。と思っていたら、そうなってしまいました。
 
このことから、学ぶものはあるにはありますが、それを無理に書けばこじ付けになりそうなので、やめておきます。どれほど父の言葉を聞いてきたか分かりませんが、私がよく思い出すのは、
 
「失敗してもいいんだよ。」
 
です。文字でみると穏やかですが、「いぃーんだよっ!」といった感じに強く言ってました。「とりあえずなんでもいいからやってみよー。」という私は、日々、父の「いぃーんだよっ!」に後押しされているのかもしれません。
 

 
 
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posted by 招福 at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 考えてみたこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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